今回の依頼者はゴールド化粧品の女社長、南川英子(小沢真珠)。依頼内容は英子の代わりに息子の南川隆久(伊澤柾樹)の小学校関係者に対して良き母親役を演じること。期限はなんと、小学校を卒業するまでであった。ある日、担任の弓田先生から英子の自宅に、学校に来て欲しいと連絡が入る。図工の時間に隆久が隣の席の子とケンカをしてバケツの水をかけたというのだ。そこで、マキの出動となる。しかし、こんな緊急事態にもかかわらず、英子はマキの服装や髪型をいつもの様に入念にチェックし、振る舞い方まで注意する有様。マキはこんな非常時にも自分の体裁ばかり気にする英子に呆れながら学校へ向かう。その帰り道、マキは隆久から学芸会に来て欲しいと頼まれる。様子を伺うと、隆久は寂しそうな表情をしている。隆久の境遇を不憫に思うマキは、家庭と学校で母親が違う事に隆久が戸惑っていることを英子に伝えるが、隆久も十分理解しているから大丈夫だと言って取り合ってもらえない。
翌日、マキは父親である南川トシオ(宅間孝行)の代役、モンゾウ(山本耕史)と一緒に隆久が水をかけた同級生、岡田の自宅を謝罪のために訪ねる。トシオはイラストレーターで、先週から軽井沢へスケッチ旅行に出掛けていたのだ。岡田の母親への謝罪の為、マキとモンゾウは隆久と共にバケツの水をかぶる。その後で、隆久は、マキの家に連れて行って欲しいと言い始める。その晩、英子は仕事で帰らないらしく、家には誰もいないという。マキはこの日が隆久の誕生日だった事を思い出し、事務所へ連れて帰る。マキたちは隆久の誕生日を祝い、一緒に