準決勝戦を待つ瞬一のもとに、宙太の姉・優が一人やって来る。そして突然、優は瞬一に対して「この準決勝戦で宙太に負けてもらえないでしょうか?」と懇願するのであった。そんな言葉を浴びせ掛けられて当惑する瞬一だったが、その言葉の裏側には事故で歩行不能となった宙太の弟・宙次の将来がかかっていると言う理由が隠されていた。兄がJCC(ジャパンチャンピオンカーニバル)で優勝することを誰よりも望んでいる宙次。そんな宙次が兄の敗北を目の当たりにするということは、すべての希望を閉ざすことを意味していた。宙次の未来をつなぐためには、瞬ーが負けるしかないのである。そんな状況を知った瞬一は……。