JCC(ジャパンチャンピオンカーニバル)会場で熱い戦いを繰り広げるスピナーたちを見つめながら、中村名人は自分とヨーヨーとの出会いのことを思い出していた・・・。小学生の頃、初めてヨーヨーを手にした中村謙一は、その面白さにのめり込んでめきめきと腕を上げていった。だが、余りにも上手すぎる謙一のレベルに仲間がついていけず、やがては謙一自身もヨーヨーから離れていったのだった・・・。それから13年後、再びヨーヨーを手にした謙一はハワイからヨーヨーのデモンストレーターが日本に来ていることを知り、早速そのプレイを見に行く。アレックス・ガルシアの恐るべきプレイを目の当たりにし、ショックを受ける謙一。アレックスのプレイが頭から離れない謙一は、もう一度ヨーヨーを始めるのだった…。