笑顔の裏に傷ついた過去を抱える人々の生きざまを描く。フィリピン人の父親と日本人の母親の間に生まれた青年・ビト(松本潤)は、自分の生い立ちにコンプレックスを抱きながらも明るく毎日を過ごしていた。そんなある日、ビトは書店で万引犯に疑われて店員から責められている高校生・花(新垣結衣)を助ける。
ビト(松本潤)は、バーの同僚・近藤(大口兼悟)のわなにより、自分の過去を知る刑事・古瀬(北見敏之)からあらぬ疑いをかけられた。ビトを救いたい弁護士・しおり(小池栄子)は、上司の一馬(中井貴一)に協力を求めるがなぜか応じてくれない。そんな中、ビトの窮地を知った花(新垣結衣)が一馬の事務所を訪ねる。
ビト(松本潤)の勤める食品加工会社の納品先の小学校で食中毒が起き、会社の責任である可能性が浮上した。ビトは、仲良くしていた生徒の里菜(寺本純菜)も被害に遭ったと知り動揺。その後、入院している里菜を訪ねることに。一方、一馬(中井貴一)をねたむ検事・北川(甲本雅裕)は、食中毒事件を探り始める。
ビト(松本潤)の勤める食品加工会社に食中毒事件の強制捜査が入り、マスコミが押し掛ける。ビトは花(新垣結衣)と被害に遭った少女が入院する病院に再び見舞いに訪れるが、少女の母親から追い返されてしまう。一馬(中井貴一)は、毒物混入疑惑のあるもち米の仕入れ先である食品会社についてビトらと調査を始める。
ビト(松本潤)の人生を狂わせた張本人・林(小栗旬)が出所した。かつて対立していた不良グループのリーダー・甲斐(松田悟志)への復讐をたくらむ林は、ビトを再び悪の道に引きずり込もうとする。一方、一馬(中井貴一)は、大企業・帝国食品から、集団食中毒事件の犯人に仕立て上げられた町村フーズを救おうと奔走。しかし、社長の町村(前田吟)を中傷する捏造記事が週刊誌に載り、町村フーズの協力者がいなくなってしまう。
町村フーズは中傷記事により銀行から融資を断られてしまう。社長・町村(前田吟)に対する中傷記事の疑惑を晴らすため、ビト(松本潤)らは週刊誌に話を提供したという元従業員・美奈子(村上知子)の元へ。一方、弁護士・一馬(中井貴一)はもち米の仕入れ先の食品会社社員・佐原(高橋洋)に会いに行く。
デート場所に遅刻してきたビト(松本潤)は、花(新垣結衣)をタクシーに押し込もうとする林(小栗旬)を目撃。林と運転手がもめているすきに逃げ出した花とその場を離れ、もう怖い目には遭わせないと告げる。その後、自分を無視するビトにしびれを切らせた林は作業場に現れ、話があるとビトを連れ出す。
林(小栗旬)との関係を断ち切ろうと思っていたビト(松本潤)に相談があると林が近づいてくる。花(新垣結衣)にまで危害が及びそうになり、ビトがある行動を取ったことで、大きな事件に発展。その後、二人は花が行きたがっていた富士山の麓へ向かう。一方、安否を心配した一馬(中井貴一)らは、ビトたちの行方を捜す。
ビト(松本潤)が起こしたある行動は重大事件に発展した。逮捕されたビトは裁判員制度の下、裁判にかけられる。ビトの運命を左右する裁判員にトラック運転手の叶(モロ師岡)、中年主婦の徳島(大島蓉子)らが選ばれる。検事は一馬(中井貴一)をねたむ北川(甲本雅裕)が担当することになり、ビトは戸惑う。
逮捕されたビト(松本潤)の裁判員制度による裁判が始まった。検事・北川(甲本雅裕)は、ビトが計画的に事件を起こしたと主張。花(新垣結衣)はビトを助けるため、証人尋問を引き受けることに。だが、北川は尋問で花の過去を持ち出し、花を追い詰めていく。
柴田(酒井若菜)ら裁判員たちによる最終評議が行われる。ビト(松本潤)は裁判での林(小栗旬)の母・暁子(キムラ緑子)の言葉を思い出していた。花(新垣結衣)を救うためにとった行動とはいえ、自責の念に苦しむビトは、一馬(中井貴一)にある決意を告げる。