テレビ放送前の1984年3月11日より、宮崎駿が監督した「青い紅玉」と「海底の財宝」の2編を『風の谷のナウシカ』と同時上映。 宮崎駿監督分は、海外セールス向けの英語版の音声はあったものの、日本語音声はなく、ホームズ役の柴田侊彦をはじめとした声優、台詞、登場人物の名前、編集、効果音、音楽がテレビ放送時と異なっている。そのため、「劇場版」と区別されている。宮崎は当時「ナウシカ」の制作で多忙だったため、録音は高畑勲と片渕須直が演出した。 劇場版においては、本作はコナン・ドイルの著作物には基づかない旨の断りを入れるクレジットが入っている。ドイルは1930年に亡くなっており、死後50年で著作権が消滅する日本の著作権法下では本来であれば1980年にドイルの著作権も消滅しているとの前提だったが、実際にはイギリスは第二次世界大戦の日本の交戦国であり、戦時加算があるため、1984年時点ではまだ著作権は生きていた。このことが発覚したのは、劇場版の上映時であり、そのためドイルの著作権に抵触しないよう対処する必要が生じた。具体的には、数人の登場人物の名前が変更されている。モリアーティ教授はモロアッチ教授、ハドソン夫人はエリソン夫人、レストレード警部はレストラント警部になっている。公開時の音声では、ホームズは自らを「シャーベック・ホームズ」と名乗っており、シャーベックの「ベ」の部分だけを他の台詞から抜き出して元の音声の上に被せている痕跡がある。なお、DVDの字幕は「シャーロック」である。 本作にはOPがなく、ED映像は「小さなマーサの大事件!?」のダイジェストと、一部「ねらわれた
Name | Type | Role | |
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Hayao Miyazaki | Director |