ニコ(大後寿々花)の行きつけの美容室に、 強盗犯・後藤(村上淳)がバイクで突っ込んで来た。 偶然居合わせたロボ(松山ケンイチ)は、またしても妙な事件に巻き込まれてしまう。 凶器で脅され、ロボの愛車・シトロエン2CVに押し込まれる2人。 後藤に言われるがまま、伊豆へ向けての大逃走劇が始まった。 一方、真境名(浅丘ルリ子)に2億円の“あるもの”を運ぶように命じられた名梨(岡田義徳)。 彼もまた、バイクにまたがり伊豆へと向かうのだった。 「パン、洗剤、さくら餅」―― 後藤は、恋人から頼まれたというお遣いをしながら、2人を連れ去って行く。 そんな中、どんな声も聞き分ける「耳」をそばだて、後藤がしきりに“留守電”を聞いていると気づいたニコは、 後藤が強盗を犯した“本当の理由”を知ってしまう。 そこにあった、深く哀しい恋の物語とは――