最近、認知症と診断された方の中に、全く別の原因で「もの忘れ」が起きている場合があることが明らかになってきました。
その病気とは「てんかん」。
子どもがけいれんを起こす病気と思われがちですが、年齢に関係なく発病し、海外の調査から高齢者の方が発病率は高い場合があることも分かってきました。
脳の神経細胞が過剰に興奮することで起きる「てんかん」は、子どもの場合は体質などで起きることが多いのですが、高齢者型は脳梗塞などの血管障害が主な原因です。
生活習慣病を背景にしており、今後患者数の増加が心配されています。
一方、「てんかん」による「もの忘れ」の症状が出た場合、薬による治療が可能です。数年間服用し発作が出なくなれば、薬を止めることもできるのです。