脳の血管が詰まることで、半身まひなどの重い後遺症が残ったり、命を落としたりすることもある脳梗塞。
年間20万人の発症が推定されていて、5年以内に亡くなる人はおよそ40%、寝たきりや日常生活に介助が必要な状態の人はおよそ20%にも及ぶという調査もあります。
そんな恐ろしい脳梗塞ですが、じつは夢のような特効薬があるんです。
その名は「t-PA」。
症状にもよりますが、これを使えば、脳の血管で詰まった血の固まりを溶かすことができます。
ところが、「t-PA」を実際に使えたケースは、20万人のうち、わずか1万人ほど。
これは「t-PA」の使用に「時間制限」があるためですが、体の異変に気づき、すぐ病院へ行けば、十分間に合いそうな気がしますよね。
それなのに、特効薬が使えないのには、ある大きな落とし穴があったのです。
脳梗塞で死なない、後遺症を残さないための早期発見の極意や、最近よく耳にする若年性脳梗塞などについてお伝えしていきます。