学校でのいじめ、母による精神的虐待…ちまたでさまざまな憶測が飛び交った圭吾の自殺。しかし真相は誰にも分からず、クラスメイトや教師、残された家族は日常を取り戻せずにいた。日向(井上真央)もまた、圭吾を苦しみから救えなかったことを悔やんでいたが、前に進むためにも自分にケジメをつけようと決める。これまで学校や日向を敵視し続けてきた真紀子にすべてを話そうと自宅を訪ねる。するとそこには、亡き息子の気持ちが分からないと絶望する真紀子の姿があった。圭吾と真紀子に、自分と母・尚子(手塚理美)の関係を重ね合わせた日向は、幼いころから親の愛情に苦しんできたと告白し、尚子との関係を話し始める。さらに学校で、「私がこの出来事の中で、いま一番許せないと思っている人がいます」と切り出し、生徒や教師たちの間にざわめきが広がる。そして、尚子とのいびつな親子関係に対し、最後にある決断を下す--。