双子の兄が亡くなった。だが、秀勝(吉田栄作)はダウン症の合併症で十二指腸閉塞の手術が必要な弟の手術も拒否し続けた。自分の息子の手術を拒否することが理解できずにいた英二郎(妻夫木聡)は秀勝に食って掛かろうとするが、高砂(笑福亭鶴瓶)は過去の自分の経験を言って聞かせ、今回はどうしようもないと促すのだった。英二郎は高砂の言葉を理解するが、納得はしていなかった。そんな時、カオリ(鈴木京香)は英二郎に「自分の意志で治療行為ができるのは、医者だけ」と言った。翌日から英二郎は手術の練習を始め、小児外科の先生が手術をしてくれないなら自分がやると言い出す。高砂は無茶だと言うが、英二郎はもちろん聞く訳もない。そしてついに、英二郎は強硬手段を決意。高砂は必死に阻止するが、英二郎の決意は堅く、弟のクベース(保育器)を運び出し手術室まで運ぶが…。