連続殺人容疑で肘井基子(広末涼子)という女が逮捕された。若手弁護士の中村晴樹(永山絢斗)は、9年前に突然姿を消した自分の家庭教師・緒沢まりあ(広末涼子=二役)が基子にそっくりだと驚くが、同一人物だとは思えない。基子は裁判直前になって弁護団を解任する。晴樹の事務所のボス・前原(岸部一徳)が弁護団に名乗りを上げようと、晴樹を連れ拘置所の基子を訪ねた。そこで対面する晴樹と基子…それは、運命の再会だった。
連続殺人の容疑者・基子(広末涼子)の弁護を、晴樹(永山絢斗)の事務所の前原(岸部一徳)と黒坂(田畑智子)が担当することになった。だが基子は事件について何も話さず、業を煮やした黒坂が基子への差し入れを晴樹に持って行かせる。基子は十年前に晴樹の前から突然姿を消したことを謝りながら、殺人は絶対に犯していないと訴えた。晴樹は基子が自分の家庭教師だったことを前原に打ち明けて、この事件の担当に加えてもらう。
晴樹(永山絢斗)と黒坂(田畑智子)は基子(広末涼子)の故郷を訪ね、彼女と母・雅恵(安藤玉恵)のことを調べるが極貧親子の金と欲がらみのひどいうわさしか得られない。東京に戻った晴樹は事件弁護にのめり込み、婚約者の泉美(蓮佛美沙子)と気まずくなる。所長の前原(岸部一徳)は厳しい裁判を覚悟するが殺人未遂事件の被害者・千倉(大谷亮介)の意識が戻り、基子は犯人でないと証言しているという情報が飛び込んできた。
基子(広末涼子)の裁判がついに始まった。所長の前原(岸部一徳)を筆頭に晴樹(永山絢斗)や黒坂(田畑智子)たち弁護団は、検事の千葉(池田成志)が繰り出す証拠に反証を重ね、裁判員に基子の無実をアピールする。殺人未遂事件の被害者とされた千倉(大谷亮介)が基子の無実を証言するに及び、裁判の形勢は基子有利に傾く。だが、晴樹の兄・克樹(青柳翔)が阿川(浜野謙太)殺害に関する重要な証言をするつもりだと言いだす。
一審無罪となった基子(広末涼子)は記者会見に臨むが、多くの男性と金銭目当ての交際をしていた過去を追及される。さらに無罪を祝う会で晴樹(永山絢斗)の婚約者・泉美(蓮佛美沙子)と対面した基子はひどいショックを受けた。晴樹は千倉(大谷亮介)が打ち明けた基子の事件当夜の行動から、基子が殺人未遂を犯していた可能性があると考え悩む。そんな時、基子がホテルから姿をくらまし、その夜になって千倉も病室を抜け出した。
晴樹(永山絢斗)は基子(広末涼子)に千倉(大谷亮介)の家に放火した件を問い詰めるが、基子は認めない。基子が殺人未遂を犯した可能性があると晴樹から報告を受けた前原(岸部一徳)は、晴樹を基子の弁護団から外す。晴樹と基子の密会現場を目撃した泉美(蓮仏美沙子)は、キスだけはしたと告白する晴樹に怒りをぶつける。自殺を図った千倉が亡くなり、妻の文江(中田喜子)は基子が夫を病院の屋上から突き落としたと騒ぎだす。
晴樹(永山絢斗)から二度と会わないと拒絶された基子(広末涼子)は、晴樹をゆずってほしいと泉美(蓮佛美沙子)に迫る。夫を亡くした文江(中田喜子)は裁判で事件の真相を証言するといきまくが、それだけでは基子の死刑を求刑できないと知り落胆する。基子は克樹(青柳翔)にそそのかされ、晴樹との過去を世間に暴露する。結婚式を延期することになった晴樹と泉美はせめて婚姻届を出そうと区役所に行くが、そこに基子が現れた。