富士の樹海の中を獣のように疾駆する悪石の姿があった。それは悪石の力を暴走させた人間の成れの果ての姿。その影を追う、研美のパワードスーツ。研美は研究所から逃げ出した「0号」と呼ばれる悪石人間を追いかけていたのだ。闇の中、激突しあう両者。強大な力を誇るパワードスーツだったが、0号の力はそれを凌駕し、研美はこの戦いで怪我を負ってしまう。まんまと夜の闇の中に逃げていく0号。 一方、血清の奪取に失敗したナイトは、フェイの血から作る血清でなんとか完全なる悪石化を免れてきたが、フェイの体もすでにボロボロだった。ナイトとフェイは新たな血清を創り出すために、セイクリッドの力を持つルリの拉致計画を企てる。 ナイトの計画も知らず、いつも通り鏡が運転するリムジンで下校するルリ。そのとき、車の前に飛び出した少年に鏡は急ブレーキを踏む。少年はすぐに立ち去ったが、鏡が車に戻ると鬼瓦が真っ二つに割れ、そこにいたはずのルリの姿はなかった。ルリを探して奔走する鏡はアルマの元に駆けつける。しかし、そこにもルリの姿はなかった。アルマの応急処置によって復活した鬼瓦は、犯人がナイトであったことを告げる。折しも現れたナイトを研美のSPのパワードスーツが追撃するも、またも取り逃がしてしまう。その頃、ナイトのアジトで目覚めるルリ。しかし、その体は拘束具で自由を奪われ…