容堂(近藤正臣)の書いた大政奉還の建白書を受け取った将軍・慶喜(田中哲司)は動揺する。龍馬(福山雅治)は、慶喜に一番近い永井玄蕃頭(石橋蓮司)に直接会い、徳川家を存続するためにはこれしかないと説き、慶喜を説得してくれと頼む。 弥太郎(香川照之)は、戦が始まり武器が高く売れるようになると銃を買い占めていたが、ふと龍馬なら大政奉還を成し遂げると思い立ち、方針転換して手持ちの銃を売りに転じる。 永井に後押しされ、慶喜は二条城に諸藩を集め、大政奉還を問うが、どの藩も反対しない。時流を悟った慶喜は大政奉還を決意する。知らせを待つ龍馬のもとに、勝(武田鉄矢)が訪れる。幕臣である勝は、龍馬がなくそうとする幕府の人々の将来を憂うが、龍馬は皆が同じように自分の食いぶちを自分で稼ぐ世の中になると返す。そこへ大政奉還の知らせが舞い込み、新しい日本の夜明けに歓喜する龍馬。しかし、武力討幕を目指してきた薩摩や長州、幕府に忠誠を誓う新選組、そして揺るぎないはずだった権力を奪われた将軍、幕臣たちが、自分たちの道をことごとく邪魔をする龍馬の命を狙い始める。弥太郎は銃を売り抜けてもうけを得たが、龍馬と決別するために京へと向かう。