嘉永5年(1852)秋。土佐で剣術の腕を磨いた坂本龍馬(福山雅治)は、自分の生きる道を探すために世の中を見てみたいと、父・八平(児玉清)に江戸行きを願いでる。しかし、八平は龍馬の江戸行きを認めず、かわりに堤防工事の差配役を命じる。 武市半平太(大森南朋)も江戸行きの夢を抱くが、妻・冨(奥貫薫)に年老いた祖母・智(菅井きん)の世話を任せて江戸に行くわけにはいかなかった。岩崎弥太郎(香川照之)も龍馬の江戸行きをうらやましく思うが、どうすることもできない。龍馬が堤防工事の現場に行ってみると、集まった二つの村の農民たちは、互いにいがみ合って、ついにはけんかを始めてしまう。困り果てた龍馬は農民たちに酒を飲ませ、仲良くさせようとするが失敗に終わる。農民たちから、下士の侍は役立たずだとののしられ、落ち込む龍馬。 そんな折、龍馬に密かに恋心を抱く加尾(広末涼子)は龍馬を訪ね、縁談の話が来ていると打ち明ける。しかし、龍馬は加尾の気持ちを受け止めることは出来なかった。龍馬はなんとか堤防普請を進めようと自ら汗をかいて働き、その姿を見た農民たちも龍馬に協力するようになる。
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大友啓史 | Director |