駅や博物館、商業施設など、あらゆる場所で私たちを目的地へ導いてくれる目印「サイン」。ひかえめかつ、わかりやすいサインが求められる中にあって、廣村の作品は異彩を放つ。 事務用品メーカーのオフィスでは「アイデアや発想力が刺激される」という狙いでミーティングルームや喫煙室に「思考」を想起させるサインを施した。 東京スカイツリー内の水族館では、海洋生物の解説をカラー写真ではなく、あえて点描のイラストで表現。そこには「生き物図鑑を巡るように館内をまわって欲しい」という思いを込めた。 そんな廣村のサインは目的地へ導くと同時に、“新たな体験”を生み出していると評される。