長年自殺率ワースト1だった秋田県はここ10年で自殺者が半減した。その立役者が命の相談員・佐藤久男。彼のもとには、経済的な事情や病気などで自殺を考える人々が駆け込んでくる。佐藤はあえてアドバイスせずに苦しみを一つ一つ吐き出させ、相談者の言葉の中から問題解決の手段を探る。そしてさまざまな分野の専門家につなぐのだ。「秋田モデル」と呼ばれる佐藤の取り組みを紹介する。