2年連続でセ・リーグを制した広島東洋カープ。この躍進の陰に、名物スカウトの存在がある。スカウト統括部長・苑田聡彦。72歳になった今なお現場で“ダイヤの原石”を探し続ける球界最年長スカウトだ。40年にわたるスカウト人生で、小早川毅彦・江藤智・金本知憲・黒田博樹・丸佳浩など、数多くの名選手の発掘に携わってきた。統括として、部下である8名のスカウトに求める流儀がある。 「選手に惚れる。惚れて、とことん練習に見に行く。ただちょっと1回見て良かったからって報告するなって。本当に、悪いところもちゃんと見て、報告してくれって。」