千二百年の織物の歴史をもつ古都、京都。世界の名だたる有名デザイナーから指名を受け、話題の生地を生み出し続ける織物職人がいる。金谷博(68)。生地でありながら立体的で、さまざまに表情を変える織物は、最高級のホテルや車の内装、さらに東京オリンピックのステージ衣装にも用いられ、今、世界を席けんする。2021年、金谷は自身も初めてという難題に挑んだ。68歳の今もなお進化を求める理由。そして生まれた水の織物