6年後、700万人を超えるという認知症。令和の日本が直面するまったなしの課題だ。不安と共に語られてきたが、認知症のお年寄りと向き合い、笑顔を取り戻してきたケアのプロフェッショナルたちがいる。家庭的なグループホームで注目された大谷るみ子。認知症の“常識”を覆し普通の暮らしを守り続けてきた和田行男、そして、地域密着型のサービスを充実させ最期まで自宅で過ごしたいという希望を支えてきた加藤忠相だ。これまで番組が密着した、認知症ケアの最前線を切り拓いてきた3人の取り組みを一挙紹介。さらに今回、より地域との距離を縮めようと始めた斬新な試みも取材。「その人らしさ」を奪わないケアの極意を見つめる。