秋葉原の定番スポット、メイドカフェ。とある店に「レジェンド」と呼ばれるメイドがいる。その名はhitomi(志賀瞳)。メイド服をまとうこと14年。料理や飲み物にかけるおまじない「萌え萌えきゅん」など個性的な演出を数々編み出し、メイドカフェの礎を築いたパイオニアだ。店に所属する約300人のメイドのトップに君臨し、近年は後輩の指導育成にも力を入れている。 なぜ、hitomiは「レジェンド」と呼ばれるのか。その背景には、客から無視された新人メイド時代、「アキバブーム」で向けられた冷やかしの目など、数々の困難に直面しながらも自分を貫き通した過去があった。 男性客だけでなく女性客も増え、ときには修学旅行生が来るほどの観光スポットとなったメイドカフェ。増え続ける外国人観光客をどうもてなすかなど、様々な課題に真摯に取り組み、メイドカフェをこの国の「文化」にすべく奮闘するカリスマメイドに密着。「萌え」の流儀に迫る。