「天宮寺アイナグループ…どなたかが横領しています」――天宮寺美琴(夏木マリ)をはじめとした天宮寺一族、そして美琴の右腕で専務の伊勢崎大和(吹越満)が集まる中、プライベートバンカー・庵野甲一(唐沢寿明)は衝撃の事実を伝える。庵野は国税の査察調査のために資料を確認していた中で、天宮寺アイナグループの子会社・天宮寺アートから1億円が消えていることに気づいたのだ。天宮寺アートの役員も務める伊勢崎は責任をもって調べると美琴に伝えるが、庵野がその調査のサポートを申し出ると動揺を見せ…。庵野はそんな伊勢崎のことを調査するよう、助手の御子柴修(上杉柊平)に指示する。 そんな中、SNSに天宮寺グループで10億円以上の横領があったという嘘のタレコミ情報が投稿される。一体誰が? 何のために…? 会社の株価に影響することを危惧する美琴は、またしても庵野にクビをちらつかせて、一刻も早く横領問題の真相を明らかにするよう要求。しかし、庵野は余裕な表情を見せ…。実は、天宮寺アートの仕入れに真相が隠されていると睨む庵野は、もうひとりの助手・飯田久美子(鈴木保奈美)を天宮寺アートに従業員として送り込んでいたのだ。 久美子は、アートの仕入れを任されている柳原咲子(西原亜希)をはじめ従業員たちから情報を集めたところ、天宮寺アートはほとんどのアートをある代理店から仕入れていることが判明する。しかし、伊勢崎は仕入れには関わっておらず、また御子柴の調査でも伊勢崎の暮らしぶりは質素で、とても大金を横領したようには見えず…。そんな時、庵野は1枚の伊勢崎の写真に目を留める。さらに、天宮寺アートの取引先の代理店が関わる展示会が催されることを知った庵野は、御子柴にある意外な指示を出し…!?