落ちこぼれミュージカルスターの倉坂澪(天海祐希)による指導のもとショークワイア「シャンソンズ」のメンバーは次第に少しずつながらも自信をつけ始めていた。過去の傷からなかなか立ち上がれない一希(玉山鉄二)の背中を押そうと、皆で歌った歌は確かに一希の心を揺り動かしたが、一歩踏み出せずにいた。一希に声をかけたのはまひる(大島優子)だった。自分もシャンソンズの歌で勇気をもらった。東京で就職試験を受けるために上京した際、恐ろしいほどの孤独感を味わったと告白する。前に一歩踏み出してもらえたら、と語るまひるの言葉を聞いた一希に変化は現れるのか。
そんな中、市民センター館長、香奈絵(久野綾希子)から嬉しいニュースが飛び込む。シャンソンズにローカルテレビ局のテレビ番組「こんにゃくイブニング」から取材依頼が飛び込んだというのだ。自身の再起復活のため、このチャンスを逃してなるものかと澪は最大限にこの機会を利用しようと考える。指導者としての自分がひきたつために選んだのが引っ込み思案で冴えないまひる。目立ちたくてしようがない他のメンバーからは非難ごうごう。忠子(石田ゆり子)も澪の強引なやり方が納得いかない。
自分がまひるを鍛え直していく姿を映像化してもらおうと、まひるを中心としたショークワイアの構成を考える。澪が選んだ曲とは山口百恵の「ロックンロール・ウィドウ」などの女の魅力を爆発させる曲の数々。はたして澪の思惑通りに進むのか。