伴一家では、今日も長女の桜子(芦田愛菜)が、エプロン姿で朝食の支度をしていた。半年前、母親の蓉子(渡辺舞)が他界。桜子は、残された父親の奏太(山本耕史)、3人の兄弟、光太郎(加藤清史郎)、新太郎(寺田心)、桃子(松田芹香)、祖父の奏一郎(橋爪功)のため、蓉子に代わり家事をこなしていた。一家のために働くしっかり者の長女。しかし、内情は、家族全員を厳しい指令で震え上がらせる“鬼軍曹”。今日も家族を その大事件を起こす元凶である父・奏太は、その頃、成田空港にいた。サックスプレーヤーとしての仕事で出張していたラスベガスから帰国。その横には…サングラスをかけた謎のブロンド美女の姿が―。「やっと日本に来られて夢がかなった」と話す彼女と仲むつまじそうに歩く奏太。
桜子が帰宅すると、大好きな奏太が帰ってきていた。しかし、入口に光太郎と新太郎が立ち尽くし、モジモジとしている。桜子は不審に思いながらも部屋に入ると、奏太が「ママがいる」と言って紹介したのが、例の美女。名前を、アリス・シェパード(シャーロット・ケイト・フォックス)という。「再婚!?」と、突然のことに大激怒する桜子。一方のアリスも、次々と現れる子供を見て大パニック。そんな2人に、のんきに謝る奏太。怒りが収まらない桜子とアリスはにらみあいを利かせ…。