大学生の良太(柄本時生)は、憧れの出版社の面接を受けるも、嫌味な面接官(木下ほうか)の圧迫面接に打ちのめされる…。 すごすごと帰途についた良太は、自宅付近で見るからにカタギではない柳刃(生瀬勝久)と火野(三浦誠己)が、ズタ袋を頭にかぶった男を車に連れ込もうとする現場に遭遇してしまう。さらに、もう1台の車が突っ込んできて、銃弾が飛び交うヤクザ同士の抗争に発展。しかも、恐怖で思わず飛び出してしまった良太をかばい柳刃が撃たれてしまう。 パトカーのサイレンが聞こえ襲撃してきたヤクザ達が逃げ去ったので、目の前の自宅アパートに帰ろうとすると、柳刃と火野が部屋についてきた…。良太のアパートで苦しそうに胸を押さえる柳刃。自分のせいで負傷した柳刃への申し訳なさから「なんでも言うことを聞く」と口にする良太。すると、柳刃はムクリと起き上がり上着を脱ぐ。なんと中には防弾チョッキを着こんでおり、柳刃は無傷だったのだ。さらにシャツを脱いだところ、名刺が落ちる。「柳刃組組長・柳刃竜一」と書かれた名刺を見て、良太は戦慄する。そして、良太にこう言った。「じゃあ、しばらく匿ってもらおうか」。こうして、ヤクザと大学生の奇妙な同居生活がスタートする。 翌朝、大学に行こうとする良太に、柳刃は自分たちのことを話すなと脅しをかける。友人たちに会い、思わず自分の置かれている状況を話そうとする良太。しかし、火野が見張っていることに気付き、怖気づく。 良太がアパートに戻ると、柳刃はキッチンで食材を吟味し始めた。冷蔵庫には余り物のオイルサーディン、万能ネギの切れ端、封
朝、キッチンから聞こえるトントンという包丁の音で目覚めた良太(柄本時生)。キッチンを見ると彼シャツ姿のセクシーな春菜(内田理央)が…と思ったら、ヤクザの柳刃組長(生瀬勝久)だった。がっかりする良太に柳刃はメモを渡し、送り出す。メモには買い物の指示が書かれていたが、最後の「大蒜」が良太には読めない… 友人たちは良太の家へ行きたいと言うが、柳刃たちが家にいることを知られたくない良太は頑なに拒否する。その様子を見て、ますます春菜たちは怪しむ。 帰り道に、柳刃のメモ通り、スーパーに寄る良太。「大蒜」が未だに読めず、ふらふらしていると偶然春菜に出くわす。良太が持つメモを無理やり奪い、男の書いた文字であるのを見て、BL好きの春菜は、あらぬ想像を始める。 春菜を振り切って帰宅した良太は、部屋の中に巨大な冷蔵庫があるのを見て驚く。さらに、神棚まで設置されていて唖然とするが… 良太が買ってきたのは、ヤゲン軟骨に、キャベツ、ニラ、そして「大蒜」など。それらを満足そうに眺める柳刃。早速、調理に入るが、今回は良太にも手伝いをさせる。厳しい指導にびくつく良太は、「柳刃さんはいいヤクザなんですよね?」と思わず尋ねるが、柳刃に「いいヤクザなんているわけないだろうが」と一喝される。 そんな噛みあわない2人が協力して作った絶品中華料理の“侠飯”とは!?
初めてのキャバクラにはしゃぐ良太(柄本時生)の横で、火野(三浦誠己)はそわそわしていた。この場所で火野に情報を渡すはずの玉井(岩永洋昭)が一向に現れないのだ。そこに別のヤクザがやってくる。玉井の裏切りがばれたらしい。柳刃(生瀬勝久)は玉井の恋人・ナミ(佐津川愛美)を良太のアパートに匿うことに決める。ナミの思いを汲み取った柳刃は男の好物である豚の生姜焼きとポテトサラダを振舞う、そこには驚きの工夫が?
柳刃(生瀬勝久)は、敵対する山盛組が大きな麻薬取引を今夜決行するという情報を掴む。柳刃と火野(三浦誠己)は取引場所の漁港に向かい、組に大打撃を与えようと企む。一方、広告会社の面接を受けた良太(柄本時生)は、マニュアル丸暗記の受け答えを即座に見抜かれた。だがなぜか社長に気に入られ…良太は食材の買い物を忘れてしまうが、柳刃は冷蔵庫にあったハムとベーコンを重ねてジューシーなハムカツを作る!
良太(柄本時生)は、春菜(内田理央)から紹介された会社の面接を受けることになった。条件を見て、その会社を甘く見た良太は、面接でまたもや失敗してしまう。その帰り道では不良学生に絡まれ、身も心も傷だらけに。そんな良太に柳刃(生瀬勝久)は、さんまの蒲焼きの缶詰を使った、温かい丼を食べさせる。一方、柳刃と山盛組との抗争も大詰めを迎えつつあった。そんな柳刃を怪しむ洋介(戸塚純貴)も不穏な動きをしていて…
上機嫌の良太(柄本時生)は、柳刃(生瀬勝久)に晩御飯の買い出しについて尋ねるが、柳刃は「必要ない」と言う。驚きつつも大学へ向かった良太は、そこで洋介(戸塚純貴)から柳刃の正体を知ったと告げられる。良太は意を決し、柳刃がヤクザであることを認め、それでも信じたいのだと訴えた。その時、柳刃は山盛組との対決に終止符を打とうとしていた。柳刃はどうなるのか…そして良太との別れを前にした“最後の侠飯”とは…