女将軍が誕生し、家光(多部未華子)の生活は激変した。影の存在でなくなった家光は、連日のように「表」での御政務をこなさなければならなかった。それは、10年の長きにわたって頭巾を被り、稲葉正勝(平山浩行)がこなしてきたことだった。女公方様の誕生で、役目が終わった正勝は、伝右衛門(内藤剛志)と久しぶりに盃を交わしながら、今までの思い出話に浸った。 正月を迎えると、江戸城では上様への元旦の挨拶に訪れる大名たちの相手に忙しい家光の姿があった。また、女将軍誕生と共に誕生した女大名たちが一同に会し、女大名の打ちかけの色で一挙に華やかになっていた。