剣の腕はからっきしであった高木軍兵衛(ジョニー大倉)は、平蔵(中村吉右衛門)の口添えにより坪井道場に入門し、その腕を上げ、今は味噌問屋「佐野倉」の用心棒となっていた。ある夜、軍兵衛は向かいの質屋を襲った盗賊一味のふたりを斬り倒した。この盗賊は、彦島の仙右衛門(中野誠也)一味で、中には軍兵衛と昔馴染みの佐吉(石田登星)も加わっていた。佐吉は、仙右衛門の妻・お増(伊佐山ひろ子)から、女遊びのやまない仙右衛門の殺害を五十両で持ちかけられる。佐吉は、お増の企みを仙右衛門に告白、今度は仙右衛門が百両出すからお増を殺してくれと言ってきた。佐吉は双方から金をせしめた上で仙右衛門を殺し、お増と一緒に一味を乗っ取ろうと計画。仙右衛門の殺害を、軍兵衛に依頼してきた。一度は断った軍兵衛だったが、昔の悪事をネタに脅されてしまう。軍兵衛は、平蔵に相談しようと軍鶏鍋屋「五鉄」を訪れるのだが、思い立ったように帰ってしまう。
Name | Type | Role | |
---|---|---|---|
Tetsuro Abe | Writer | ||
Haruhiko Mimura | Director |