盗賊・黒股の弥市(本田博太郎)は、持病の労咳によって火付盗賊改方の前で果てた。その弥市に、長い間もてあそばれていた娘・おきよ(川上麻衣子)も解放され、一ヵ月後、晴れて小間物屋の直吉(坂本あきら)と所帯を持った。だが、おきよの体は、すでにいっときも男なしではいられないものになっていた。おきよは、平蔵(中村吉右衛門)が若かりしころ世話になった、煮売り屋の伊助(中井啓輔)の孫だった。黒股の弥市が、おきよの体に毒を仕込んだと心配する平蔵。だが、おきよはそれがもとで男と長続きせず、次々とその遍歴を重ねてしまう。そんな中、おきよは、経師屋の宗七(本田博太郎/二役)を見かけて驚く。弥市に瓜ふたつだったのだ。宗七と暮らし始めるおきよ。だが宗七は、盗賊・総上の三五郎(井上博一)の配下で、腕利きの引き込みだった。そのころ、三五郎一味の動きを追っていた平蔵は、一味の盗人宿をつかみ、捕物の準備を着々と進めていた。
Name | Type | Role | |
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Yasuhiro Sakurai | Writer | ||
Mikiya Kashima | Director |