かつて江戸市中を荒らし回った大盗賊・鬼坊主清吉(ガッツ石松)と、その両腕といわれた左官の政次郎(丹古母鬼馬二)、入墨の吉五郎(根岸一正)が、江戸伝馬町の牢屋敷に送られてきた。鬼坊主とふたりの手下は、町奉行所の拷問に耐え抜き、何ひとつ口を割ろうとしなかったため、市中で評判になっていた。平蔵(中村吉右衛門)は、密偵のおまさ(梶芽衣子)と相模の彦十(江戸家猫八)に、町奉行所に知られぬよう、鬼坊主の様子を探るよう命じた。そんな中、鬼坊主ら三人に市中引き回しの上、磔のお達しが下った。だが、鬼坊主は捕えられてなお、大それたことを考えていた。引き回しの最中に、辞世の句を読みあげて江戸中をあっと言わせようとしていたのだ。鬼坊主は、自分の女・お栄(光本幸子)と連絡をとり、お栄の家の床下に隠してある金を使って、時世の句を作れる者を探させた。そこでお栄は、浪人・棚倉市兵衛(高津住男)に目を付けるのだった。
Name | Type | Role | |
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Kei Tasaka | Writer | ||
Yoshiki Onoda | Director |