品川宿の遊女・喜蝶(波乃久里子)は、ある日、上機嫌の客から突然五十両もの大金を渡され、それを預かることに。男は、遠州の大盗賊・羽佐間の文蔵(笹 吾朗)の手下、江口の音吉(中山 仁)だった。そこへ岡っ引きと町方役人が現れ、音吉は逃走。残された五十両を持って、喜蝶は姿を消した。それから五年、喜蝶はお吉と名前を変え、神田の旅籠「丹波屋」の女将におさまっていた。そんなある日、偶然、音吉が丹波屋に客としてやってきた。驚愕するお吉。お吉はてっきり脅されるものと思い込み、好色な音吉に言われるがままに身体を任せてしまう。だが、音吉の方は、お吉が五年前のあの喜蝶であることに気づいていなかった。音吉の真の狙いは、丹波屋に押し入るための下調べだったのだ。そのころ、平蔵(中村吉右衛門)のもとにも、音吉が江戸に現れたとの報が入ってきていた。文蔵一味が動き出しているとみた平蔵は、音吉に見張りをつけさせる。
Name | Type | Role | |
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Masato Ide | Writer | ||
Rokuro Sugimura | Director |