火付盗賊改方同心・片山慶次郎が殺された。その太刀筋に見覚えがあった平蔵(中村吉右衛門)は、剣の師匠である高杉銀平(武内 亨)から聞いた『雲竜剣』の使い手・堀本伯道(露口 茂)を思い出す。実は、半年前に平蔵はこの雲竜剣の使い手と思われる黒覆面、黒装束の男に襲われていた。刀が相手の体に隠れ下段から斬りあげてくる剣法で、平蔵の着衣は左の肩口を斬り裂かれていた。そんなある日、密偵・大滝の五郎蔵(綿引勝彦)のもとに鍵師の助次郎(藤木 悠)がやってくる。助次郎は合鍵作りの名人で、盗賊のために合鍵を作り、それで得た大金で、旅の途中で長患いをしたり、手に職のない者や金のない者の面倒を見てくれる、報謝宿を諸方に作っていた。五郎蔵が探りを入れると、助次郎は何者かに合鍵作りを依頼され、常陸の国に向かおうとしていた。そこへ、またしても同心・金子清五郎殺害の報が入った。心臓を短刀で一突きにされていた。平蔵は、伯道の消息を探り、助次郎の動きを追わせる。すると、意外な接点が見えてきた。
Name | Type | Role | |
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Kei Tasaka | Writer | ||
Yoshiki Onoda | Director |