昭和30年、バナナが高級品だった頃、佐々木家では滝乃(大竹しのぶ)からもらって食卓に並んでいた。大京映画では、黒田(國村隼)の目論見が当たり、幹幸太郎(佐々木蔵之介)の人気が高まり、撮影所にファンが押しかけて新聞記事になるほど。その頃、オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』のリバイバル上映があり、春夫(段田安則)は滝乃とまだ一歳の美月を連れて見に行く。愛子(賀来千香子)は家で洗濯しながら…。