福岡県小竹町にある兵士・庶民の戦争資料館。戦時中に日本兵などが使っていた遺品にふれられる、全国的にも珍しい私設資料館です。「遺品は語る」初代館長・武富登巳男さんの遺志を継ぎ、戦後生まれの長男・慈海さん(73)が館長を務めています。戦争経験者が年々いなくなる中、未来を担う子どもたちにどう平和のバトンをつないでいくのか―。名もなき兵士の遺品を通じて、戦争の現実を伝え続ける小さな資料館を見つめました。