長野県の松本深志高校を1976年に卒業した3年8組だけは、卒業から40年以上たっても、年に1度母校に集うホームルームを開く。教壇には、伍朗ちゃんと呼ばれるかつての担任、小さな机につくのは社長や官僚、教師などになった大人たち。毎回、伍朗ちゃんから哲学の話を聞き、人生を語り合う。いくつになっても戻りたい、まさに“ホーム”な空間だ。この教室から、戦後日本に導入されたホームルームの本質が見えてくる。