東日本大震災で児童74人が死亡した宮城県石巻市の大川小学校。あの日から10年。何が変わったのか。司法は踏み込んだ。学校と石巻市の事前防災の不備を指摘し、組織的過失を認めた仙台高裁判決が確定した。「シンプルに小さな命と向き合えていますか?」。当時別の学校の教諭だったある遺族は新任の校長先生たちに呼びかける。災害大国日本では必ずその時がやってくる。悲劇を“せめて”教訓に…。子どもの命の砦となるために。