鹿児島県出身の日高安典さんが残した「裸婦」は恋人がモデルでした。兵庫県出身の岡田弘文さんが描いたのは故郷の風景「秋景色」、この地に帰り子どもたちに絵を教えるのが夢でした。しかし、アジア太平洋戦争は激化し多くの学生が帰らぬ身となります。東京出身の大竹武雄さんの「独活(うど)」、生命力に満ちた植物の姿を描いた彼は日本画の画家になるのが夢でした。若者が、絵に込めた思いを木村多江さんの朗読で伝えます。