小説家志望の林シゲオ(矢作兼)は、愛する妻・優子(吉田羊)を専業主夫として支え、自身も幸せを感じていた。しかしある日、優子が部下の赤坂剛(磯村勇斗)とキスをする場面を目撃。「野菜は愛を込めて育てるほどおいしくなる」というスーパーの店員の言葉を思い出したシゲオは、恋愛は野菜とは違い、自分が愛した分だけ相手も愛してくれるとは限らないと思い知らされる。次の小説を『妻と僕』というタイトルで書き始めていただけに、何を書けばいいか分からなくなったシゲオ。与論島に移ってからも一向に筆が進まない状態だったが…。