時は未来、ところは宇宙。ラグランジュ・ポイントの一つに小惑星が固定されていた。その名はトータチス。そこに住む子供、牛若は探鉱夫として仕事をこなす大人たちの中で自分の居場所を得るため、小型ビークル操縦免許の取得に意欲を燃やしていた。その頃、トータチス史上二度目の巨大プロジェクトが進行していたが…。
ハレー捕獲計画の最終フェーズで事故に見舞われたトータチスは被害を受け、地球へ衝突する軌道を描き始めた。衝突の確立、82%。事故の瞬間、牛若は作業艇操縦免許試験中だった。そんな中、トータチス管制室に地球からの最後通告が届く。二次災害の恐れがあるため救援シャトルは出せない。数時間以内に脱出せよ、と…。