多田便利軒の事務所。行天(松田龍平)が目覚めると多田(瑛太)が帰ってきた。行天が仕事の電話っぽかったという電話の相手の番号をメモしていて、多田は慌てて電話をかけなおす。多田が依頼人の古くて大きな屋敷に着くと、中から老婦人が出てきた。古今東西の古美術品が飾られていている部屋で、老婦人が依頼内容を話し始めた。「亡くなった主人の遺品で、どこにも引き取っていただけないと思われるものを、どうにかしていただけないものかと…。」