魔術師養成の名門校・私立葵学園。そこに一人のオチコボレが在籍していた。 彼の名は、式森和樹。成績不振で使える魔法の回数も少ない和樹は、女にも縁が無い憂鬱な毎日を過ごしていた。 ところがその日、授業をサボった和樹が寮に帰ると、部屋では一人の少女が三つ指をついて待っていたのだった!?
三人の美少女に襲われる悪夢から和樹が目覚めると、やっぱり現実も悪夢の続きであった・・・。 かくして、その日も朝から夕菜・玖里子・凛の争いに巻き込まれた和樹は、命からがら教室に逃げ込んだ。ところが、そこで和樹を待っていたのは2年B組一同による、和樹を被告人にした裁判であった!?
日曜の朝、和樹が目を覚ますと、夕菜が引越しの荷物を運び込んでいた。いよいよ和樹との夫婦生活を始めるというのだ! 当惑した和樹は何とか夕菜をなだめて女子寮に入らせようとするが、悲しそうな彼女の様子に強く言うことが出来ない・・・。 ところが、二人が買い物から戻ってくると部屋には幽霊が住み着いていたのだった!?
最近和樹は寝不足だった。Sランクの召還獣ベヒーモスに襲われる悪夢を毎晩見るためだ。 校医の紅尉に相談するとそれは予知夢ではないかという。 そしてその頃、葵学園ではどこからとも無く聞こえてくる無気味な唸り声の噂で持ちきりだった。 噂を聞いた玖里子は、和樹・夕菜・凛を伴って校内の探査を始めたが・・・。
真夜中、和樹と夕菜は怪しい物音で目を覚ました。どうやらその音は、寮の階下から聞こえてくるらしい。二人は玖里子と一緒に恐る恐る様子を見に行くことにした。 そこで三人が見たものは、食材と調理用具でぐちゃぐちゃになった厨房の中で一心不乱に何かを作っている凛の姿であった!?
今度の日曜日に和樹の両親がやってくるという。話を聞いた夕菜・玖里子・凛の三人は和樹の両親に取り入るためそれぞれ行動を開始した! 和樹の両親の好物がウナギであると知った玖里子は、風椿家の財力を使って究極のうな重の制作にとりかかった!しかし、料理が得意なはずの夕菜は、何故か浮かない様子で・・・?
いよいよ文化祭の季節がやって来た!しかし、あと4日しかないにもかかわらず、2年B組ではまだ何をやるかさえ決まっていなかった。 そんな時、和樹の前に幼馴染の山瀬千早が現れた。F組の生徒である千早は、和樹にF組とB組の共同企画でお芝居をやらないかと持ちかけるが・・・。
一人の少年が仲丸の部屋から高価なネックレスを盗もうとした。深夜に公園の砂場で拾ったというネックレスだったが、金に目がくらんだ仲丸は怒りに燃えて少年を追い掛け回した。 何か事情があると察した和樹は少年の話を聞こうするが、追い詰められた少年をかばうために魔法を発動させようとして、突然倒れてしまった!?
とうとう和樹の残り魔法回数はたったの3回になってしまった。このままでは、まもなく和樹は灰になってしまう! そんな時、玖里子が、魔法回数を増やすことが出来る温泉の情報を仕入れてきた。話を聞いて乗り気になった夕菜に対し、玖里子は和樹を連れて行くにあたって一つの条件を出した。 その条件とは・・・?
温泉で和樹の魔法回数を回復させる計画は失敗に終わり、夕菜・玖里子・凛の3人は焦燥感を募らせていた。やむをえず3人は手を組んで、魔法回数を回復させる手段を調べることにした。 一方、相変わらず能天気な和樹は、校庭にある楓の木の下で助けを求める不思議な声を聞くが・・・?
夕菜の父・健太郎から、”魔法が増えちゃうかもしれないお薬”が紅尉の元に送られてきた。夕菜はその薬を保健室に取りに行くが、何故か瓶の中身は空っぽだった・・・。 夕菜の戻りが遅いのを心配した和樹達は保健室に様子を見に行くが、入れ替わりに教室に戻ってきた夕菜は別人のような性格で・・・?
和樹の魔法によって偽の夕菜は倒された。しかし、病魔は確実に夕菜の魔力を蝕んでいた。 自分の命があと僅かであることを悟られないように、夕菜はいつものように振舞おうとする。しかし、和樹達は夕菜の異変に気付き、紅尉から病原菌のことを聞き出してしまう。そして、和樹は夕菜を救う方法が一つだけあることを知るが・・・。
とうとう魔法を使い切ってしまった和樹。幽霊になった和樹を級友たちはもはや人間として扱ってはくれなかったが、夕菜だけは変わらず妻として彼に尽くそうとしていた。そして、玖里子と凛もまだあきらめてはいなかった。 ところが、傷心の和樹が校内を漂っていると、どこからとも無く髪の長い美女が現れ、彼を旧校舎へと誘った・・・?
しつこく和樹を付け狙う謎の女・紫乃。「あなたが本当に人間に戻りたいかどうかを確かめに来た。」そう言って彼女は和樹に一枚の地図を渡した。 一方、夕菜・玖里子・凛たちも和樹の後を追ってエリザベートとともに地図に記されていた洋館へと潜入するが、そこで彼女達を待ち受けていたのは数々のブービートラップだった。
神城家の本家から凛の剣の師匠である駿司がやって来た。 駿司の目的は、凛を本家へ連れ帰ること。ところが、本家に帰りたくない凛は和樹と婚約したので帰れない嘘をついてしまう。そのため、二人が婚約するにふさわしいかをテストすることになり、和樹は凛とともに駿司と決闘することになってしまった!?
最近、玖里子の様子がおかしい。放課後はすぐに帰宅するし、エリザベートの相手もしてくれなくなってしまった。 生徒会の依頼を受けた凛は、夕菜や和樹たちと一緒に玖里子の後をつけることにした。しかしそこで彼らは、玖里子が見知らぬ男から金を受け取るところを見てしまった!?
今日の一限目は魔力診断。しかし和樹は、幽霊の自分には関係ないとばかりに夕菜の制止も振り切ってどこかへ漂って行ってしまった。 ところが、その魔力診断中に恐るべき事実が判明した。なんと、仲丸に史上最強の魔術師を生む遺伝子があるというのだ!?
修学旅行で京都にやって来た葵学園の生徒達。 二日目の今日は班に分かれての行動だが、B組の連中が真面目に見学などするはずも無く、和美や仲丸たちはいつも通り金儲けばかりたくらんでいた。 一方、夕菜と和樹が杜崎と一緒に寺を見て回っていると、突然白装束の男達にとり囲まれてしまった!?
山瀬千早が現れたとたん、不思議な現象が起こった。夕菜・玖里子・凛・千早の4人の体が燃えるように熱くなったかと思うと、磁石のように和樹に吸い寄せられてしまったのだ!?どうやら4人がそろって和樹に近づくと発生する現象らしい。 そこで、翌日の自由行動では、交代制で和樹とデートをすることになったのだが・・・。
手だけではあるが、生身に戻ることができた和樹。 食事が出来るようになった和樹のために、夕菜は張り切ってお弁当を作ったが、やきもちを焼いて暴れているうちに寮の玄関に置き忘れてしまった! それに気付いた華怜は、お弁当を二人に届けるべく学校へ行く事にしたが・・・。
和樹の灰はどうやら夕菜と千早の体内に眠っていたらしい。ということは、残りの灰は玖里子と凛の中にあるはずだ。 そう考えた玖里子は、和樹に灰を戻す方法を考え始めるが、なかなかうまくいかない。思い悩む玖里子に紫乃はこう語った。 「あなたには式森君に灰を返すことができない・・・」
灰を戻して人間に戻った瞬間、和樹の記憶は消えてしまう。紫乃にそう聞かされた凛は一人で悩んでいた。 そんなこととは露知らず夕菜と玖里子は和樹の体がだんだん再生していくのを喜んでいた。 残るは凛の灰のみ!玖里子は、凛に灰を戻させるきっかけを作るため二人をデートさせることにしたが・・・。
凛の灰が戻ったとたんに和樹は苦しみ始めた。 紅尉の診たてによると、約一人分の灰が足りないために不安定な状態になっているという。このままでは和樹は完全に消滅してしまう! 残りの灰の在り処を探すため、夕菜・玖里子・凛・千早の4人は紅尉とともに和樹の記憶の中へと潜入する。
和樹の最後の灰は夕菜と千早の思い出の中にあった。しかし、灰を戻せば和樹は全てを忘れてしまう・・・。 それでも夕菜は、和樹が人間に戻れることを望んだが、千早は和樹との思い出が失われてしまうことを拒否して逃げ出してしまう・・・。