自称"自由人"、実はフリーターの時多駿太郎(松本潤)は、昼間から人妻の美香(松本若菜)とホテルにしけ込んでいた。数時間後、部屋を出たふたりは、別方向へ歩き去る。と、誰かに呼ばれた駿太郎が振り返ると、美香が落としたと言って男(瑛太)がスカーフを差し出した。
自宅に戻った駿太郎は、弟・孝次郎(小山慶一郎)の息子で、テレビドラマの『私立探偵☆真壁リュウ(谷原章介)』が大好きな翔太(後藤奏佑人)にちょっかいを出す。お気楽な息子に母・百合子(岡江久美子)は、早く社会人になれ、と小言を言う。
数日後、駿太郎は携帯で美香と話しながら、有名時計店に飾られた時計を眺めていると、店内にスカーフを差し出したあの男がいた。そんなとき美香が、駿太郎との関係が夫にバレたからもう会えないと告げた。ホテルの駐車場にふたりでいる写真を探偵に撮られたと言うのだ。それを聞いた駿太郎の脳裏に、駐車場ですれ違ったあの男の顔がよみがえった。駿太郎は店を出て歩く男を追うと、胸倉を掴んで、「お前は探偵か」と声を荒げる。さらに、殴りかかろうとしたが、男はそれをかわすと逃走した。
「北品川ラッキー探偵社」の事務所に、息を切らした男が入ってきた。男は探偵の新田輝で、そこには同じく探偵で駿太郎と美香の調査をしていた旭淳平(大泉洋)、水野飛鳥(仲里依紗)と、総務の筑紫昌義(角野卓造)、事務員の茅野メイ(入来茉里)がいた。そして、筑紫が会議を始めようと言ったとき、なんと、入口に駿太郎が立っていた。写真を撮られたことが許せない駿太郎は、新田に食ってかかる。事務所が大騒動と