悩み多き10代の漠然とした不安や悩み、好奇心に答える一冊を、世界の数えきれない本の中から幅允孝による選書で紹介する。テーマは「時間に追われている時に読む本」。1冊目は、短編小説を11年かけて読み込んだ宮沢章夫のエッセイ。2冊目は、頁数も言葉も最小限ながら、めくるにつれハッとする時間の旅を体験できる絵本。3冊目は、今日の出来事が百年先の何かと意図せず繋がるというような静かな〈縁〉を感じる短編集。