藍田美知留(長澤まさみ)は、都内の美容室でアシスタントを務める22歳。両親の離婚を経験した美知留は、現在、母親の千夏(倍賞美津子)と暮らしていた。だが、千夏が男を連れ込んだりすることもあって、家を出たいと願っていた。
美知留の高校時代の親友でもある岸本瑠可(上野樹里)は、バイクショップでアルバイトをしながらモトクロスのレーサーを目指していた。ボーイッシュな外見とは裏腹に、繊細で傷つきやすいタイプの瑠可は、実は親や友人にもいえない悩みを抱えていた。
美知留には、区役所の児童福祉課に勤務する及川宗佑(錦戸亮)という恋人がいた。宗佑と一緒に暮らすことを決意した美知留は、その話を千夏に切り出した。千夏は、驚いたようすだったが、いま暮らしているアパートの家賃を引き続き美知留が支払うと聞いて、それを許す。
美知留は、宗佑との新しい生活に必要なものを買うために雑貨店を訪れた。偶然、同じ店にきていた瑠可は、買い物を終えて店を出て行こうとしていた美知留の姿に気づく。瑠可は、買い物に来ていたヘアメイクアーティストの卵、水島タケル(瑛太)にぶつかって買ったばかりのマグカップを落としたことも気に留めず、バスに乗って走り去る美知留の後を自転車で追いかけた。
駅で降りた美知留に追いついた瑠可は、彼女に声をかけた。美知留は、瑠可との4年ぶりの再会を喜び、思わず抱きつく。
美知留と瑠可は、高校時代の思い出が残る公園で、お互いの近況を報告し合う。シェアハウスという共同住宅に住んでいる瑠可は、そこにこないか、と美知留を誘った。瑠可は、4人でそこ