PCのビデオ通話で富美乃から相談を受けている親友の紗智。 というのも富美乃は明日、久しぶりに高校時代の仲間と会う約束をしているため、どんな服を着て行ったらいいか迷っていたのだ。 そんな中、富美乃の背後で物音が聞こえ始めたのをきっかけに、奇妙な現象が起き始め…。
ファミレスのバイトを終え、自宅マンションに帰ってきた麗奈。 最近ハマっているバンドの曲をバックに、店に来た客への不満をチャットで友人に愚痴る彼女は、いつものようにエレベーターに乗った。 しかし乗り慣れているはずのこのエレベーターはいつもとどこか違っていた…。
会社で一人、残業中の智美。 同僚が同時に2人、産休をもらっていることで人手が足りず、休みを返上してまで働き詰めの生活を送らなければならない状況に、智美は正直、苛立っていた。 友人たちと食事の約束をしていたというのに仕事は一向に終わらない。 PCやコピー機の調子まで悪くなり、智美のストレスがピークに達しようとした時、その心の闇に誘われるように何かが迫っていた…。
今日も祥子は何気ない日々をSNSにアップする。 誰が見ているかもわからない…もしかしたら誰も見ていないのかもしれない。 それでもここだけが唯一自分がどんな人間なのかを表現できる場所だから。 そして彼女はついに自分という物語を見てくれている存在に出会えたのだが…。
サプライズで友人の多佳子の誕生日を祝う大学の仲間たち、直斗、慎吾、奈津美。 だが元々このパーティーを企画したはずのみずほの姿はこの場にないどころか、連絡すら取れなくなっていた。 そんな中、噂をしていた彼らのもとへ、みずほからのメールが届き…
立体駐車場の警備員として働く池谷。 この日は休み前ということもあり、利用客も多く混んでいた。 忙しいうえに新人アルバイトの長谷川にも仕事を教えなければならず、あっと言う間に時間は過ぎていく。 やがて長谷川が就業時間を終え、帰ろうとしたその時、防犯カメラをジッと見つめる不気味な人影を見つけ…
友人の菜里子が一人暮らしを始めたと聞き、泊まりに来た千香。 ひと気の無い、駅からの道を怖がる千香は少しでも気を紛らわそうとビデオ通話で話しながら歩くことにする。 そんな中、菜里子は、間もなく自分の家に着くであろう千香の背後に、 不気味な何かが迫っていることに気づき…
香織はドアホン越しの会話が苦手だった チャイムを鳴らす訪問者と住人の関係性は近いようで遠く、遠いようで近い。 電話とはまったく異なる、特殊な位置関係。 そんな彼女の思いを知ってか知らずか、ドアホンを通して訪問者とは別の何かが近づいていた。
郊外の温泉へ車で一泊旅行に出かけた大学のサークル仲間、博貴、翔太、珠里、紗英。 旅行を満喫し、すっかりテンションが上がりっぱなしの4人。 その帰り道、運転していた博貴が何かを轢いたかもしれないと言い出し、盛り上がっていた車内の空気は一瞬にして凍りつく。 恐る恐る車をバックさせて確認しようとする博貴だったが…