“城南市”まで証拠品の返却に赴いた榊マリコ(沢口靖子)は、階段を駆け下りようとした女性がよろけて転落する場面に遭遇。驚いて駆け寄った瞬間、マリコは彼女から甘い匂いが漂うのを感じ取ったほか、「ぼろの中に…」とつぶやくのを耳にする。マリコがすぐに救急要請したため彼女は一命をとりとめたが、意識は戻らず、予断を許さない状況が続いていた。 翌日、城南市職員・紅林治彦(山本圭祐)の遺体が廃工場で見つかった。遺体の首には薄いストールが巻かれたままで、そのストールで絞殺されたものと思われた。臨場したマリコは、遺体から、前日に助けた女性と同じ甘い匂いがすることに気づく。 まもなくマリコが助けた女性は城南市長・長峰志郎(尾美としのり)の娘で、市役所の“ファシリティマネジメント部”に勤務する千沙都(山田愛奈)と判明。なんと、紅林の部下だったこともわかる。紅林は市長の娘である彼女を疎んで仕事から外すこともあったらしく、それを聞いた科捜研の会計係・加瀬淳平(加藤諒)は千沙都が紅林を殺害して逃げる途中、階段から落ちたのではと推理する。 しかし、どうしても匂いが気になったマリコは臭気分析を実施! すると、2人は“ある有毒ガス”を浴びた可能性が浮上する。2人はいったいどこで有毒ガスにさらされたというのか!? そして「ぼろの中に」とはどういう意味なのか!? 捜査を進めるマリコに長峰市長が突然、「見せたいものがある」と声をかけてくるが…!?