猫屋敷守(松岡広大)は、周囲には秘密にしながら 『骨肉』というペンネームでオリジナルBL漫画を描く同人作家。同人誌即売会で漫画を販売し、認めてもらうこと、そして“壁サー”(=即売会場内で壁際に配置される人気サークルの証)であることだけが、承認欲求を満たしてくれる心の支えだった。 幼馴染でありアイドルグループ『SHINY SMILE』のイッセイとして人気急上昇中の風間一星(中尾暢樹)はアイドルであることがバレないように変装し、即売会で猫屋敷の漫画を買いに来ていた。帰り道、猫屋敷と一星はバッタリ再会する…。 高校の卒業式で、猫屋敷が“ある言葉”を言い放って以来、会うことのなかった猫屋敷と一星。性格と境遇のあまりの違いに激しい嫉妬と言葉にできない葛藤をこじらせまくる猫屋敷の一方で、高校卒業後にアイドルへの道へと駆け上っている一星は再会を心から喜ぶのだったが…。 この再会が、予想もできない展開を巻き起こしていくことに――。