今、巷ではコロナ禍でも密を避けて旅行が楽しめると「キャンピングカー」ブームが起こっている。そんなブームをけん引する男が岐阜県にいる。キャンピングカービルダーの藤井昭文だ。年間、約600台ものキャンピングカーを作り、半年以上待たないと手に入らないほどの評判。昨年には、日本一のキャンピングカーを決めるアワードで大賞を受賞した。 藤井が手掛ける車には、メイドインジャパンの手作業による心地よさが凝縮されている。 車内は、冬は暖かく夏は涼しくなるよう、壁や天井の裏に断熱加工が施され、家具も、怪我をしないように曲線をつけて木材を加工していく程のこだわりぶり。 さらに座席や家具の配置も、快適に過ごせるよう、ミリ単位で計算している。 常に新しいキャンピングカーを生み続ける藤井は今年、新作に取り組もうとしていた。それは「ペットと一緒に旅ができるキャンピングカー」近年、ペットと共に旅をする人々が増えているのだ。藤井は早速、ユーザーたちにアイデアを求めに行くことに。 「いつまでも少年のような気持ちで遊び続け、みんながワクワクするものを生み出し続けたい」そう語る藤井は、一体どんな新しいワクワクを見せてくれるのだろうか―。