熊本県熊本市にある福田病院は、日本一赤ちゃんが産まれる病院。年間出生数は約3600人で、10年連続1位。毎日10人前後の新しい命が誕生している。 産婦人科のスタッフの中で、今まで2000人以上の赤ちゃんを取り上げたのが助産師のリーダー福江恭子。その〝ゴッドハンド″に、福江を指名する妊婦も多い。夜勤の福江が、深夜0時過ぎに陣痛の始まった妊婦の背中をさすり続け、朝6時の出産までつきっきりで励まし、赤ちゃんを抱いた母親が感謝と感動の涙を流す場面にも遭遇した。 そんな福江に信頼を寄せるのが、医師の新堀曜子(44歳)。病院理事長で産婦人科医・福田稠(74歳)の次女で、自宅も病院内に構え、いつでもお産に立ち会えるよう24時間臨戦体制を敷き、緊急時には一番乗りで駆けつける。 そんな新堀に、救急母体搬送や緊急帝王切開を要する妊婦が次々に現れる。コロナ禍で不安の中、夫の立ち会いも出来ない状況で、一人で出産に挑む妊婦を、新堀はじめ産婦人科チームはどのように新しい命の誕生を迎えるのか・・・。 さらに、出産を終えた後、病院内のレストランでローストビーフを堪能し、エステで癒される新米ママたちの表情や、赤ちゃんとの対面で涙する新米パパ、初孫を抱くおばあちゃんの感動の姿もカメラは捉えた。 2020年、コロナ禍の冬。日本一赤ちゃんが産まれる熊本・福田病院産婦人科で働く医師・助産師・看護師の奮闘に迫る。