世界中のネコを撮影してきた岩合さん、2020年を迎え、これまでのオリンピック開催地に行って、そこのネコたちの暮らしを見てみたいと思った。そこで選んだのが第1回近代オリンピックが開かれたアテネ。スタジアムに行ってみると観客席は総大理石造り、そして出迎えたのは三毛ネコ。ギリシャの島々から移り住んだ人々の街は白壁の路地、いかにもネコが好きそうなところだ。ここで優しい人とネコのすてきな暮らしを撮影する。
動物写真家岩合光昭さんがオリンピック開催地だったローマでネコ探し。はだしのランナー・アベベ選手が走ったマラソンコースでネコに出会う。石畳でごつごつしているがネコは気持ちよさそう。ローマの下町のネコ、ちょっと警戒心が強くなかなか近づけない。最後に2mまで接近したが3時間かかった。このほかカヌー競技の湖や天空のまちのネコ、そして岩合さんのお気に入りの不思議な中庭のネコなど個性的なネコが続々登場する。
2000年オリンピック開催地シドニー。ここで、大会の金メダリストとそのネコに出会う。ヨットハーバーでは水上散歩のニャン発見。聞けばある大会に向けて特訓中だった。オーストラリアはサーフィンが盛ん。サーファーたちが集まる宿に人気のネコがいた。住宅地ではネコの小道発見、ボスネコと若いネコのやりとりが面白い。そして、街角ではネコとオーストラリアクロトキを撮影、大都会なのに自然豊かなシドニーだった。
世界ネコ歩き、今回はバルセロナ。岩合さん有名なガウディのサグラダ・ファミリアと一緒にネコを撮りたいと思っていたが、期待を上回る絶好の場所が見つかる。旧市街では雰囲気のある古書店に社交的なネコがいた。街を行く人たちとすぐ仲よしになるまさに招き猫だ。緑の丘ではお気に入りのネコに出会い名前をつけてしまった。バルセロナでは芸術家がネコをかわいがっていた。画家のアトリエで遊ぶネコや弾き語りを聞くネコを撮影。