新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから、妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている。たった一人の家族である一人娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、コミュニケーションすらうまく取れていない。二人の時間は、10年間止まってしまっていたのだ。同じ家に住みながらもバラバラな父と娘。そんなある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子(毎田暖乃)がこの親子を訪れる。「わたしは10年前に他界したあなたの妻よ」ーまだ信じられないが、妻のようだ。突然の別れから10年。妻はこの世に生まれ変わっていた。止まったままの家族の時間が、再び動き出すーしかし…愛する妻はいま、小学生の姿! 同居することもできず門限は夕方6時! 一緒にいると怪しまれ、喜び余って抱きしめたら警察を呼ばれる始末…。元愛妻家の男と、妻(外見は小学生)、そして大人になりきれない娘の、ちょっと変わった3人による家族再生の物語が始まる!
貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから止まっていた新島家の時間が、再び動き始めた。圭介(堤真一)は、小学4年生の白石万理華(毎田暖乃)が貴恵の生まれ変わりであると確信。人生に張り合いが生まれ、職場でもついニヤニヤしてしまう。そんな圭介を周囲は怪訝に思うが、異動してきたばかりの上司・守屋好美(森田望智)は、親切で誰にでも分け隔てなく接する圭介に好感を持つ。ただ、圭介のスマホの待ち受け画像が小学生の女の子だったことが気にかかり…。一方、「18歳になったら結婚しよう」と万理華にプロポーズした圭介は、その日の会社帰りに彼女が同級生のタケル(川口和空)から告白されているところに遭遇し、動揺する。そして、圭介がプロポーズしている姿をある男に目撃されていて…。そんな中、圭介の娘・麻衣(蒔田彩珠)は就職活動を始める。さらに、幼馴染の弥子(小椋梨央)に誘われて人生初の合コンに参加することに…。圭介と万理華は麻衣の就職祝いを買いに出かけるが、街で守屋とばったり会い、2人の関係を聞かれ…。
圭介(堤真一)はスマホのメッセージに反応がない万理華(毎田暖乃)のことが気になり、仕事が手につかない。昼休み、圭介の様子を心配した守屋(森田望智)が声をかけるが、心ここにあらずだ。お弁当も持っていない圭介に、守屋は自分の玉子焼きを分けてあげる。その頃、ホームページ制作会社に就職した麻衣(蒔田彩珠)は、先輩社員に付いて、初めて取引先へ。小さな工務店を営む社長の息子・愛川蓮司(杉野遥亮)にパソコン操作を説明することになるが、緊張のあまりうまくできない。しかし、そんな一生懸命な麻衣に、蓮司は好感を持つ。その後、圭介はようやく万理華と連絡がついて安心したものの、彼女にも家庭の事情がある様子。万理華の両親のことを思うと、圭介と麻衣は複雑な心境に…。一方で万理華は“弟”の古賀友利(神木隆之介)のことが気になっていた。友利のアパートを訪ねると、10年前と変わらない怠惰な生活ぶり。万理華は“姉”として友利の尻を叩く。そんな中、圭介は家族3人での日帰り旅行を提案。貴恵(石田ゆり子)と麻衣との思い出の水族館へ行くことになり…。
圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)は、貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりである万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉(吉田羊)と偶然会ってしまう。想像と違う母親に、圭介たちは「娘」としての、万理華の今の家族のことが気にかかる。翌日、万理華の小学校で球技大会があることを知った圭介は、千嘉も応援に行くに違いないと考え、彼女と一度ゆっくり話をしようと、球技大会へ行くことに。そこで、「お弁当友達」である守屋(森田望智)に弁当作りを手伝ってもらう約束をする。一方、万理華は同級生のヒマリ(飯田晴音)と漫画の交換ノートをしていたことを知るも、“以前の”万理華のように漫画が描けなくなっていることに気づき、弟の友利(神木隆之介)に相談するが…。そして、球技大会当日。突然やって来た圭介と麻衣に驚きながらもうれしそうな万理華。しかし、圭介が待っていた千嘉の姿は…。
千嘉(吉田羊)は今の万理華(毎田暖乃)が娘の万理華ではないと受け入れる一方で、一つ屋根の下で暮らしながら、どう接していいかわからない。万理華自身も、貴恵(石田ゆり子)としての記憶を思い出した反動で万理華の記憶が薄れていることが心苦しい。圭介(堤真一)もなんとか千嘉の力になりたいが、いい解決策は見つからないでいた。その頃、圭介の会社では、守屋(森田望智)が企画した新商品のPRイベントが大成功。ところが、発売前のトマト缶の商品画像がイベント参加者によってSNS上にフライング投稿されてしまい、計画していたプロモーションが台無しになり…。さらに、麻衣(蒔田彩珠)が恋をしていると万理華から聞かされた圭介は複雑な心境に。問題山積で弱音を吐く圭介に、万理華はバーベキュー大会を開いて、みんなで気晴らししてはどうかと提案し…。
大みそかの夜に突然倒れた万理華(毎田暖乃)は、貴恵(石田ゆり子)としての記憶を失くしそのまま意識を失った。圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)、千嘉(吉田羊)は、圭介や麻衣の記憶を万理華が失くしたことに不安を感じていた。万理華の身に起きた異変を聞いた友利(神木隆之介)は、生まれ変わりの小説「君と再び」を書いている出雲(當真あみ)なら何かわかるかもしれないと考える。圭介が会社の休憩室で「君と再び」を読んでいると、守屋(森田望智)が圭介の本を見て、週末に最終巻が発売されることを伝える。圭介は、最終巻の発売記念イベントで出雲のサイン会があると知り、万理華たちと行ってみることに。そして、彼女の口から衝撃の事実を聞く…。
デリバリーと寺カフェ「喫茶たいむ(時)」でのバイトを掛け持ちして暮らすヤコ(小椋梨央)は、しっかり者だが面倒なことが苦手。出会いの場でも盛り上げ役に徹し、自分の恋は後回し。淡々と毎日を過ごしていたある日、配達先で謎の占い師の老婆(犬山イヌコ)と出会う。老婆はヤコのプロフィールを見事に言い当てると、「このままでは未来は暗い。そうなりたくなければ恋をしろ!」と助言。自分の生き方を否定されたようで動揺し、幼なじみ(堀家一希)に相談するが、「恋してみたら?」と軽くあしらわれてしまう。納得のいかないヤコだったが、老婆の強い言葉が頭から離れず…。そんな矢先、ヤコはデリバリー先である男性(阿久津仁愛)に出会う。