Saku leads the investigation into the identity of the mole at Mondenkind, and Yukiho keeps attracting his eye.
クリスマスも間近い冬の東京。ひとり街角にたたずむ萩原雪歩の心は揺れていた。トゥリアビータからのスパイとしてモンデンキントJPに潜入していた雪歩の任務は、最終段階を迎えようとしていたのだ。
如月千早を慕う雪歩にとって、トゥリアビータへの帰還は願ってもいないことのはずだった。しかし、初めて得た友人である春香のことを想い、その信頼を裏切ることに、雪歩の心は迷いを覚えていたのだ。
それでも、千早の期待に応えるべく、司令室オペレーターや双海亜美の信頼を得ることに成功し、モンデンキントJPの中枢に深く食い込んでいく雪歩だった。
そして、モンデンキントJPの内偵を進める朔響は、雪歩の行動に疑いを持ちはじめていた。
自分の正体が露見するのも時間の問題であることを感じ、ついに雪歩は行動を開始する。iDOLの整備開発工場のある月見島に、重要人物である亜美が出向していることをリークし、襲撃の手引きをしたのだ。
一方、トゥリアビータ内でも体制が急変していた。主要メンバーである科学者グループが、カラスの強引なやり方に反対意見を出し始めたのだ。しかし、科学者グループは、カラスによって抹殺されてしまう。
もう、モンデンキントや十六夜寮には戻れないと、クリスマスの街を彷徨う雪歩の前に現れる春香。雪歩が落としたジラフ人形を届けにきたのだ。それは幼い日に千早から贈られた雪歩の宝物だった。初めて出会った日に「アイ」を拾ってもらったから、おあいこだと笑う春香に、雪歩の心は激しく揺れる……。
だが、かつて春香から教えられた言葉によって、雪歩は決心する。一番